全国1万人のNISA利用状況調査:3人に1人が活用、20代の2割超が「NISAが何かわからない」と回答

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3人に1人がNISAを活用、半数以上は未活用

調査結果によると、全国の1万人のうち「NISAを活用している」と回答した人は33.0%(3,297人)でした。これはおよそ3人に1人がNISAを利用している計算になります。一方で、「いいえ」と回答した人は53.9%(5,389人)と半数を超え、「NISAが何かわからない」と回答した人も13.1%(1,314人)にのぼりました。この結果から、NISA制度が広く知られ活用されているとはまだ言えない現状がうかがえます。

NISA活用状況に関するアンケート調査結果を示すドーナツグラフ。10,000人への調査で、「いいえ」が53.9%と最も多く、「はい」が33.0%、「NISAが何か分からない」が13.1%という内訳である。調査対象は全国の20代から70代の男女。

年代別利用状況:30代が最も高く、60代が最も低い

年代別のNISA活用状況を見ると、「活用している」と回答した割合が最も高かったのは30代の34.8%で、次いで70代が34.0%でした。最も低かったのは20代の29.9%です。いずれの年代でも3割前後と大きな差は見られません。一方、「活用していない」と回答した割合は、20代の46.6%、30代の48.0%が5割を下回るのに対し、年代が上がるにつれて増加傾向にあり、60代では60.7%と6割を超えています。

年代別のNISA活用状況をグラフ化。20代の活用率が最も低く、活用していない割合は年代が上がるほど増加傾向にある。全国20~70代男女1万人への調査結果。

20代の2割超が「NISAが何かわからない」

今回の調査で特に注目すべきは、「NISAが何かわからない」と回答した層の内訳です。全体で13.1%でしたが、年代別では20代が23.4%と最も多く、4人に1人近くがNISAについて理解していないことが明らかになりました。この割合は若い世代ほど高く、30代では17.2%、40代では16.2%と続き、60代以上では1割を切っています。また、30代、40代、60代では女性の方が「わからない」と回答する割合が男性よりもかなり多いという男女差も見られました。

NISAについて「分からない」と回答した人の割合を年代別・男女別に示した棒グラフです。若い年代ほどNISAを理解していない人の割合が高く、特に20代女性でその傾向が顕著です。年代が上がるにつれて割合は減少しています。

この結果は、NISA制度の普及において、特に若年層への啓発と金融教育の機会提供が急務であることを示唆していると筆者は考えます。政府目標である「2027年12月末までに3,400万口座」の達成には、制度の認知度向上と理解促進が不可欠でしょう。

株式投資に取り組む人のNISA活用率は約8割

NISA活用率を株式投資の経験別に見てみると、その傾向は大きく異なります。株式投資に取り組んでいると回答した3,136人のうち、77.4%(2,427人)がNISAを活用していると回答しました。これは全体の活用率33.0%の2倍以上にあたります。また、株式投資経験者で「NISAが何かわからない」と回答した人はわずか1.3%(42人)でした。

NISAの活用状況に関する調査結果を示すグラフ。全体と株式投資に取り組む人に分け、NISAの利用状況を比較しています。株式投資家の77.4%がNISAを活用していることが示されています。

このデータは、NISA制度が資産形成の一環として株式投資を行う層には既に浸透していることを示しています。裏を返せば、株式投資自体に興味がない、あるいは知識がない層に対して、いかにNISAの魅力を伝え、資産形成への一歩を踏み出してもらうかが今後の課題となるでしょう。

「NISAの日」に考える、さらなる普及のために

2月13日は「NISAの日」です。2024年から始まった新制度によりNISA口座の開設数は増加傾向にありますが、今回の調査結果は、NISAのさらなる普及にはまだ多くの伸びしろがあることを示しています。特に若い世代の認知度向上は、日本の将来的な資産形成を考える上で極めて重要です。

「株の学校ドットコム」では、個人投資家を対象としたアンケート調査を継続的に実施しており、詳しい集計データや過去の調査結果は以下のページで参照できます。

同社の講師である窪田剛氏は、株式投資が単なる収益だけでなく、人生を豊かにする手段であると語っています。窪田氏は「何も持たない若者」から株式投資を通じて資産を築き、社会貢献活動にも力を入れている経験から、株式投資は「誰もが真剣に学ぶ価値のあるもの」だと強調しています。

笑顔で壇上に立つ男性と、ホワイトボードで何かを説明する男性の二つのシーンが並んでいます。ビジネスや教育の場で、プレゼンテーションや講義を行っている様子を表しています。

運営会社「株式会社トレジャープロモート」について

「株の学校ドットコム」を運営する株式会社トレジャープロモートは、2025年12月に会社設立20周年を迎えました。同社は「最高の知恵を、最高の方法で、最高の人々に」という理念のもと、投資教育事業を通じて人々の幸福と豊かな人生設計に貢献することを目指しています。オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」は、現役トレーダーを講師に迎え、本質にこだわった講義を提供し、受講者数は累計92万人を超える国内最大級の規模を誇ります。

今回の調査結果は、NISA制度が日本における資産形成の重要な柱であるにもかかわらず、特に若年層における認知と理解がまだ十分ではない現状を浮き彫りにしました。2月13日の「NISAの日」を契機に、より一層の金融教育と情報提供が期待されます。

性別と年代別の人数を示した表です。20代から70代までの男女それぞれの人数と合計が記載されており、全体の合計は10,000人です。

【調査概要】

  • 調査対象:全国の20代~70代の男女
  • 調査人数:10,000人(男性4,980人、女性5,020人)
  • 調査期間:2026年1月3日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査主体:株式会社トレジャープロモート

筆者の見解|「お得そうだけど、正直よく分からない」のが本音

今回の調査結果を見て、正直「分かるな……」と思った。
NISAはなんとなくお得そうだし、周りでも「やったほうがいい」「非課税だから得」と言われることは多い。
ただ一方で、なぜお得なのかをきちんと説明できるかと言われると怪しい
自分自身も、まさに「NISAは得らしいけど、よく分からない側」の一人だ。

制度としては国が後押ししているし、非課税という言葉の響きも強い。
それでも、

  • 何を買えばいいのか

  • どれくらいの期間で考えるものなのか

  • 元本割れのリスクはどこまであるのか

こうした基本的な部分が腹落ちしていないと、なかなか一歩を踏み出せないのが現実だと思う。

今回の調査で、株式投資経験者の約8割がNISAを活用しているという結果は非常に象徴的だ。
裏を返せば、投資そのものに触れたことがない人にとっては、NISAはまだ「遠い存在」なのだろう。

個人的には、
「NISA=今すぐやるべきもの」
というより、
「将来に向けて、少しずつ理解していく対象」という位置づけがしっくりきている。

正直なところ、今は資産形成よりも即金を稼ぐことが先決という状況でもある。
だからNISAについて本腰を入れて学ぶのは、もう少し先になるかもしれない。
ただ、「よく分からないから放置」ではなく、
「よく分からないから、いつか勉強してみよう」と思えるようになっただけでも、
今回の調査結果には意味があったと感じている。

2月13日の「NISAの日」をきっかけに、
“始める・始めない”ではなく、
「知ること」からでもいいのではないか。
そんなふうに考えさせられる調査結果だった。

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この記事を書いた人

sevenstarのアバター sevenstar 代表取締役

30代の底辺社長の借金地獄で学ぶ副業×トレカ転売の体験談ブログ。エステサロンなど店舗経営に失敗し、個人法人合わせて借金総額1億円→サロンの負債を極限まで減らして閉店。現在の借金5000万。本業が迷走中で、出稼ぎしながら毎月40万円の返済中。

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